会話
日本で再会
春節の休みを利用して、森家が日本に一時帰国する。秀麗と緑による旅行計画がようやく実現し、森家と佐藤家は関西地方を旅行する。
(待ち合わせ場所の新大阪駅新幹線改札口付近。秀麗が緑に気づき、手を振りながら近づく)
秀麗:緑!久しぶり!元気だった?
緑:うん。みんなこのとおり元気よ。
(徹平と瑛士に向かって)徹平、瑛士。秀麗おばさんよ。ごあいさつしなさい。
徹平:こんにちは。
瑛士:こんにちは。
緑:もう。ちゃんとお辞儀しなきゃだめでしょ。
秀麗:まあ、まあ。そんな堅苦しいこと言わなくてもいいじゃないの。
(ホテルに着いて、次の日の打ち合わせをする)
秀麗:それで、これが明日からの予定表。移動はレンタカー借りたから。
緑:了解。さすが秀麗、用意周到ね。ありがとうございます。
秀麗:いえいえ。どういたしまして。
緑:それにしても、正倉院展は残念だったね。
秀麗:そうなんだよねー。秋だけのイベントで20日間しか開催されないって。
緑:秀麗は正倉院展、行ったことあるんだっけ。
秀麗:うん、ちょうど10年前かな。ペルシャとかインドとか、1200年前の宝物が展示されていて、なかなか見ごたえがあったよ。
緑:そのほとんどがシルクロードを通ってきたんだよね。
秀麗:うん。そうみたい。
緑:実は、うち、去年、家族で敦煌とウルムチを旅行してね。次は「シルクロードの東の端」に行きたいねって言ってたんだ。
秀麗:そうだったの。楽しみにしていたのに、ごめんね。
緑:ううん。秀麗が謝ることないじゃない。また次回来ればいいよ。
秀麗:うん。そうね。ありがとう。
(遠くから声がする)
健太郎:おーい。夕飯何時から?おれたち、腹、ぺこぺこ。
(緑と秀麗は顔を見合わせて笑う)
新出語彙1
しんおおさか(新大阪) [专] 新大阪
もう [叹] 真是的
レンタカー [名] 出赁汽车
よういしゅうとう(用意周到) [名・形2] 准备周到
しょうそういん(正倉院) [专] 正仓院
ペルシャ [专] 波斯
ほうもつ(宝物) [名] 珍宝、宝物、宝贝
とんこう(敦煌) [专] 敦煌
ウルムチ [专] 乌鲁木齐
はし(端) [名] 端头、边缘
课文
シルクロードと日本人
中国人にとって、シルクロードは、洛陽を東の端とするのが常識かもしれないが、日本人の中には、それよりさらに東の「奈良」まで延びていたという感覚を持っている人もいる。正倉院に保存されている数々の宝物を目にするたびに、「シルクロードの東端は奈良である」と実感する。
「奈良の大仏」で知られる東大寺大仏殿の北西に、正倉院がある。正倉院は、仏教を深く信仰し、東大寺の大仏を建立した聖武天皇(701-756)とその皇后ゆかりの品々を保存した場所である。その数は9000点あまりに及び、その多くは遣唐使が唐から持ち帰った美術工芸品であるといわれる。
例えば、宝物の1つに「白瑠璃椀」というガラスの器がある。これと同じものがササン朝ペルシャ(現在のイラン)の遺跡から多く見つかっている。調査した結果、この「白瑠璃椀」は、1200年以上も前にペルシャからラクダに積まれ、シルクロードを通って中国に伝えられた後、遣唐使の船に乗って日本にやってきたことが分かった。また、「螺銅紫檀五弦琵琶」という宝物もある。世界で唯一現存する五弦の琵琶で高度な技術による細工が施され、表面にはラクダに乗った吟遊詩人が描かれている。いかにもシルクロードを通って日本に伝えられたことを物語っているような宝物である。ほかにも、ガラス製の瓶、杯などの器、ガラス玉の装飾品など、西域で作られた物がシルクロードを通って日本に伝来したことが判明している。他方、8世紀ごろに遣唐使に随行してペルシャ人が来日した記録も残っていることなどから、日本が唐代の東西交通路に連なっていたことは事実であり、日本人が「シルクロードの東端は奈良である」というのも、あながち理由のないこととはいえないのではないだろうか。
シルクロードは悠久の太古から、東アジアと西アジア、アジアとヨーロッパ、そして北アフリカとを結んできた。「絹の道」とも呼ばれるように、中国原産の絹が西アジアやヨーロッパに運ばれるとともに多様な文物や技術がシルクロードを行き来した。そのため、シルクロードのルート上にある地域では、東西の文化が融合し、独自の変化を遂げてきたのだ。
アジアとヨーロッパ、北アフリカの三大大陸を結ぶルートは、広大且つ複雑である。例えば、現在の洛陽を起点としてローマに至る古代シルクロード「オアシス路」は、新疆ウイグル自治区に入って、天山山脈の北側を通るルートと南側を通るルート、そしてタリム盆地の南縁を通るルートなどに分かれる。このほか、ユーラシア大陸北部の草原地帯を通る「ステップ路」、広州から海に乗り出し、インド洋、アラビア半島に至る「南海路」もあった。さらに、洛陽を起点として東の明州(寧波)に至るルートもあり、その明州からは、日本の奈良につながる海路が存在していたということだ。
日本人がシルクロードに強い関心を寄せるようになったのは、日中平和友好条約が締結(1978年8月12日)された2年後の1980年に、『NHK特集シルクロード』が放映されてからである。多くの人たちが「シルクロード」という言葉にエキゾチックなイメージを強く抱いたのであった。あるいは喜多郎が作曲した「NHK特集シルタロード」のテーマ曲の影響もあったかもしれない。実は、それ以前にも、圏伊玖磨が管弦楽組曲「シルクロード」を作曲したり、平山郁夫がシルクロードを旅し、仏教文化の伝来をモチーフに絵画を描いたりするなど、シルクロードに魅せられ、その思いを独自に表現していた日本人がいたことも忘れてはならない。
毎年秋になると、奈良国立博物館で正倉院の宝物展が開催される。第1回開催は1946年にさかのぼるが、以来、正倉院に保存されている宝物のうちから、毎年70点ほどが選ばれ、一般に公開されている。約20日聞の会期中に訪れる人は、毎回10万人以上に上り、2009年にはその数は30万人近くに達した。毎年泊まりがけで正倉院展を見に行く熱心なファンもいるほどだ。そして、そのだれもが、はるか昔に唐をはじめ、インド、ペルシャ、遠くはギリシャやローマなどからもたらされた、国際色豊かな工芸品を目にして感嘆の声を上げ、シルクロードと日本のつながりを強く実感させられる。
シルクロードを訪ねる日本人旅行者も増えている。西安、敦煌はもちろんのことかつてはシルクロードのオアシスといわれ、現在では中国有数の工業・商業の中心地へと変貌したウルムチや、古くからシルクロードの重要な拠点として栄え、『西遊記』の舞台にもなったトルファン、千数百年の時間を砂の中で眠り続けた楼蘭などを訪ねる人々も多い。
そんな旅行者が異口同音に言う。「1200年以上も前から日本は世界につながっていたのだ」と、その日本と世界をつないでいたのがシルクロードだと思うと、壮大なロマンを感じるではないか。
新出語彙2
らくよう(洛陽) [专] 洛阳
とうたん(東端) [名] 东端
だいぶつ(大仏) [名] 大佛
とうだいじ(東大寺) [专] 东大寺
だいぶつでん(大仏殿)[名] 大佛殿
こんりゅうする(建立~) [名·サ变他] (宗教)建造、兴建
しょうむてんのう(聖武天皇) [专] 圣武天皇
てんのう(天皇) [名] 天皇
こうごう(皇后) [名] 皇后
ゆかり [名] 关系,因缘
しなじな(品々) [名] 各式物品
もちかえる(持ち帰る) [动l他] 带回,拿回
はくるりわん(白瑠璃椀) [专] 白琉璃碗
ササンちょうペルシャ(~朝~) [专] 萨珊王朝波斯
イラン [专] 伊朗
ラクダ [名] 骆驼
らでんしたんのごげんびわ(螺銅紫檀五弦琵琶) [专] 螺铜紫檀五弦琵琶
げんぞんする(現存~) [名·サ变自] 现存
こうど(高度) [名·形2] 高度
さいく(細工) [名·サ変他] 工艺(品)
ぎんゆうしじん(吟遊詩人) [名] 吟游诗人
ものがたる(物語る) [动1他] 讲述,讲,说明
はい/さかずき(杯) [名] 酒杯、杯子
ガラスだま(~玉) [名] 玻璃球
そうしょく(装飾) [名·サ变他] 装饰
さいいき/せいいき(西域) [名] 西域
でんらいする(伝来~) [名·サ变自] 传来
ずいこうする(随行~) [名·サ変自] 随行
とうざい(東西) [名] 东西
つらなる(連なる) [动1自] 连接、延绵;成列
あながち [副] 未必、不定
たいこ(太古) [名] 太古
にしアジア(西~) [专] 西亚
きたアフリカ(北~) [专] 北非
げんさん(原産)名] 原产
ぶんぶつ(文物) [名] 文物
かつ(且つ) [副] 而且
きてん(起点) [名] 起点
オアシスろ(~路) [名] 绿洲之路
しんきょうウイグルじちく(新疆~自治区) [专] 新疆维吾尔自治区
てんざんさんみゃく(天山山脈) [专] 天山山脉
タリムぼんち(~盆地) [专] 塔里本盆地
なんえん(南缘) [名] 南缘
ユーラシアたいりく(~大陸) [专] 欧亚大陆
そうげん(草原) [名] 草原
ちたい(地帯) [名] 地区、地带
ステップろ(~路) [名] 草原之路
のりだす(乗り出す) [动1自] 乘~出去、登上舞台
インドよう(~洋) [专] 印度洋
アラビアほんとう(~半島) [专] 阿拉伯半岛
なんかいろ(南海路) [名] 南海之路
めいしゅう(明州) [专] 明州
ニンボー(寧誼) [专] 宁波
かいろ(海路) [名] 海路
にっちゅうへいわゆうこうじょうやく(日中平和友好条約) [专] 中日和平友好条约
ていけつする(締結~) [名·サ变他] 缔结
ほうえいする(放映~) [名·サ变他] 放映
エキゾチック [形2] 异国情调,异国风情
いだく(抱く) [动1他] 抱、搂
きたろう(喜多郎) [专] 喜多郎
さっきょくする(作曲~) [名·サ变自他] 作曲、创作曲子
だんいくま(圏伊玖磨) [专] 团伊玖磨
かんげんがく(管弦楽) [名] 管弦乐
くみきょく(組曲) [名] 组曲
ひらやまいくお(平山郁夫) [专] 平山郁夫
みする(魅する) [サ变他] 吸引、使人入迷
ならこくりつはくぶつかん(奈良国立博物館) [专] 奈良国立博物馆
かいき(会期) [名] 展期
とまりがけ(泊まりがけ) [名] (非当日往返)留宿
こくさいしょく(国際色) [名] 国际色彩,国际性
かんたん(感嘆) [名·サ変自] 赞叹、感叹
オアシス [名] 绿洲
ゆうすう(有数) [名·形2] 屈指可数、有数
しょうぎょう(商業) [名] 商业
へんぼうする(変貌~) [名·サ变自] 改变面貌,变身
さいゆうき(西遊記) [专] 西游记
トルファン [专] 吐鲁番
ろうらん(楼蘭) [专] 楼兰
いくどうおん(異口同音) [名] 异口同声
そうだい(壮大) [名·形2] 宏大、壮观、雄伟
ロマン [名] 浪漫
あいち(愛知) [专] 爱知县
とよはし(豊橋) [专] 丰桥市
キーボード [名] 键盘
おのみち(尾道) [专] 尾道市
~路(ろ)~之路
课文解说1
1.课文特点 [议论文]
本课课文是议论文的一种。与说明文对事实进行符合逻辑的叙述不同,议论文在列举事实的同吋阐述笔者对该事实的思考及感受。为此,文章中采用了表示笔者推测的“~かもしれない”(初级第26课),以及“~のではないだろうか”(高级第1课),或把自己的观点提交读者者判断的“~ではないか”(本课讲解13)之类的表达方式。
——正倉院は、仏教を深く信仰し、東大寺の大仏を建立した聖武天皇(701-756)とその皇后ゆかりの品々を保存した場所である。
2.建立
建造寺庙、佛堂、佛塔等等日语中称为“建立”,但这个词不能用于建造其他建筑物。大兴土木建造某建筑可以说“造営”
△法隆寺の五重の塔は7世紀に建立された。
(法隆寺的五重塔是7世纪建造的。)
△北京の北西には、清の時代に造営された颐和園がある。
(北京西北有清代兴建的颐和园。)
3.品々
“品品”表示各种各样的物品。日语中可以用同形重叠的形式造词,例如“人人(人们)”“種種(种种)”“散散(不堪入目,惨重)”“端端(细微之处)等。重叠部分可简写为“々”,后部的第一个音一般会变成浊音,如“人々”。
△電車は遅れるし、エレベーターには閉じ込められるし、散々な1日だった。
(电车晚点不说,还被关在电梯里,可真是祸不单行的一天。)
△司会者の動作の端々に緊張している様子がうかがえた。
(从举手投足中看得出主持人很紧张。)
——例えば、宝物の1つに「白瑠璃椀」というガラスの器がある。
——また、「螺銅紫檀五弦琵琶」という宝物もある。
——ほかにも、ガラス製の瓶、杯などの器、ガラス玉の装飾品など、西域で作られた物がシルクロードを通って日本に伝来したことが判明している。
4.“例えば”“また”“ほかにも” [列举]
在列举3件以上的物品时,日语多用“まず、A.また、B.さらにC.ほかにもD、E、F、…などがある”的说法。有时也用“例えば”代替“まず”还可以省略“さらにC”,用“まず、A.また、B.ほかにもC、D、E、…”。
△欧米の学習者にとって日本語は難しいといわれている。まず、表記方法に、平仮名、片仮名、漢字の3種類がある。また、日本語の文法が英語などとは大きく異なっているのほかにも、強弱アクセントではなく高低アクセントであること、男性と女性で話し方が異なることなど、その理由は多い。
(对欧美学习者来说,一般认为日语很难。首先书写方式上就有平假名、片假名和汉字3种;其次,日语语法与英语等大相径庭;此外,还有不是强弱重音而是高低重音,男女说法也不一样等等,原因很多。)
此外,在按順序讲述时,“まずは~、さらに~それに加えて、~”(高级第16课)等表述方式也很常用。
——日本が唐代の東西交通路に連なっていたことは事実であり、
——その明州からは、日本の奈良につながる海路が存在していたということだ。
5.“~に連なる”和“~につながる”
“連なる”有3个意思:①排成列没有间断。从中引申出②为某集体的一员。③出席某会议。课文中用的是①。
△多くの山々が連なっているのが見えた。(①)(看到重山连绵。)
△この寺には徳川将軍家に連なる人々が眠っている。(②)
(德川将军家族相关的人长眠在这座寺庙里。)
△友人の結婚式に参加して、喜びの席に連なることができてうれしかった。(③)
(参加朋友的婚礼,能够列席这喜庆的宴席,非常高兴。)
“つながる”有3个意思:①几个互相分开的事物聚集到一起,成了一个事物。由此引申出②两个以上的事物由于某种关系而联系到一起;③几个事物连成一串的的状态。课文中是①的用法。
△九州から北海道まで高速道路でつながっている。(①)
(九州和北海道以高速公路连接在一起。)
△ちょっとした油断が失敗につながってしまった。(②)
(一点微小的疏忽造成了失败。)
△渋滞で車が20回以上つながっている。(③)
(交通堵塞导致车辆拥堵20千米以上。)
“つながる”③与“連なる”①的意思类似,区别在于“つながる”表示整体连成一条线状,而“連なる”所联结的事物是多个独立的个体。
——日本人が「シルクロードの東端は奈良である」というのも、あながち理由のないこととはいえないのではないだろうか。
6.あながち~ではない
“あながち”与句尾的否定形式相呼应,表示“某主张或判断不能完全否定”,带有反对硬下判断的含义。
△彼女の意見もあながち間違いではないかもしれませんね。
(也许她的意见也不一定就错了。)
△「同期の王さんが来年昇進する」とうわさされている。仕事ぶりを見ると、あながちうわさだけじゃないかもしれない。
(有传言说同期的老王明年晋升。从他工作的劲头来看,或许不仅是传言。)
课文讲解2
——現在の洛陽を起点としてローマに至る古代シルクロード「オアシス路」は、新疆ウイグル自治区に入って、…
——仏教文化の伝来をモチーフに絵画を描いたりするなど、…
7.“~を~として”“~を~に”
“名1を名2とする”与“名1を名2にする”都有表示“把名1按照名2的性质来对待”的用法。
△今回話し合った内容を最終的な結論として、理事会に報告します。
(我将把这次商讨的内容作为最后的结论向理事会汇报。)
△投票の結果、田中氏を会長とすることに決定した。
(投票的结果,决定把田中先生推举为会长。)
△大先輩の山田さんを目標にして頑張ります。
(我将把老前辈山田先生作为目标,努力工作。)
△投票の結果、日中さんを会長にすることが決まった。
(投票的结果,确定把田中先生推举为会长。)
“~を~とする”与“~を~にする”相比较,前者更有书面语色彩。另外,还有把“~を~にして~”中的“して”省略掉,变成“~を~に~”的形式,“~を~に~”要比“~を~にして~”书面语色彩更浓。
△彼は病気を口実に会議を欠席した。
(他以生病为借口缺席了会议。)
——広州から海に乗り出し、インド洋、アラビア半島に至る「南海路」もあった。
8.乗り出す
“乗り出す”本来是①乘船出发的意思,引申为②开始做某事或主动进入某个领域。课文中用的是①。
△少年たちは、自分たちで作ったいかだで荒海に乗り出した。(①)
(少年们乘着自己造的木筏向波涛汹涌的大海出发了。)
△警察は、真相の究明に乗り出した。(②)(警察着手探查真相。)
——日本人がシルクロードに強い関心を寄せるようになったのは、…
——多くの人たちが「シルクロード」という言葉にエキゾチックなイメージを強く抱いたのであった。
9.“寄せる”和“抱く”
“寄せる”用于表示对人抱有“好意”“同情”“期待”等具有积极意义的感情,而“抱く”则仅表示某种想法或感情。课文中的“日本人がシルクロードに強い関心を寄せるようになったのは、…”是把丝绸之路拟人化的表达。
△うちの娘は担任の先生に好意を寄せているようだ。
(我女儿好像对她的班主任有好感。)
△政府の経済政策が景気回復の起爆剤となるかどうか、大いに疑問を抱いている。
(政府的经济政策是否对景气复苏发挥引爆作用,我对此抱有很大的疑问。)
——シルクロードと日本とのつながりを強く実感させられる。
10.~させられる [使役被动形式]
使役形式表达的内容进一步加上被动叫做“使役受身(使役被动形式)”(初级第43课)。例如,“小学生のころ、わたしは母親に毎日漢字の練習をさせられた(上小学时,我被妈妈笔者每天练习写汉字)”。这个句子中联系写汉字的是我,促使他去做的是妈妈,是一个从被使役者(我)的角度叙述的句子。因为全句整体为一个被动句,让其练习的动作主体“母親”用助词“に”来表示。使役被动句用动词的使役被动形式。
一类动词中,比如“書く”的使役形式“書かせる”以外,还有表示同样意思的动词“書かす”。与“書かせる”的使役被动形式“書かせられる”相比,“書かす”的使役被动形式“書かされる”更为常用。像“書かす”这类动词是将一类动词ない形的“ない”变成“す”,再作为一类动词活用。
△乗っていた電車が事故で動かなくなり、いちばん近くの駅まで步かされた。
(我乘坐的列车因事故抛锚了,只好走了一站地。)
△お酒をたくさん飲まされて、翌日、頭が痛くて大変だった。
(被灌了好多酒,第二夫头疼得受不了。)
此外,除了别人的强制行为,使役被动形式还用于“痛感する”“気づく”等与思考相关的动词,表示自然产生那种想法。
△雄大な自然を目の前にして、人間の小ささを痛感させられた。
(在雄伟的大自然面前,不由痛感人的渺小。)
△海外で暮らしてみて、当たり前だと思っていた自国の習慣に特殊なものが多いということに気づかされた。
(在海外生活了一段时间后,发现原本认为理所当然的本国习惯中有很多是很特殊的。)
——そんな旅行者が異口同音に言う。「1200年以上も前から日本は世界につながっていたのだ」と、その日本と世界をつないでいたのがシルクロードだと思うと、壮大なロマンを感じるではないか。
11.倒装句②
“~と”表示引用,课文中的句子按照常规说法是“そんな旅行者が異口同音に、1200年以上も前から日本は世界につながっていたのだと言う。”但是,在用“言う”“思う”“考える”等表示思维的动词句中,为了强调引用的部分,时常将其提出来与“と”一起后置。这种倒装手法(高级第四课)在文学作品中很常见。
△その容疑者は言い残した。「真犯人は別にいる」と。
(“另有真凶。”嫌疑犯撂下了这样一句话。)
△その学生は考えた。「日本の政治はきちんと機能しているのだろうか」と。
(“日本的政治是在正常运转吗?”那个学生这样想到。)
12.使用自动词的表达
“日本は世界につながっていた”还可以说成“シルクロードが日本と世界をつないでいた”但日语不太喜欢用非生物做主语,所以才多采用“日本は世界につながっていた”这样的说法。由此也可看出,与汉语相比,日语多用自动词或被动形式(高级第19课)。不过要注意以下情形。
△お借りしていた時計が壊れてしまって…。申し訳ありません。(①)
(我跟您借的表坏了,对不起。)
△お借りしていた時計を壊してしまって…。申し訳ありません。(②)
(我把跟您借的表给弄坏了,对不起。)
①②都是说话人告诉物主因为自己不小心,借来的表坏掉了。在这种场合,使用自动词的①“時計が壊れてしまって…”是不妥当的。这种表还给人感觉说话人主张自己没有任何责任。日语中即便说话人实际上并无责任,一般也要用自己承担责任的说法②“時計を壊してしまって…”。由于汉语在物品损坏时说“坏了”,所以把借来的东西弄坏了(日语应该说“壊した”)时,往往容易说成“壊れた”这样会给人留下推脱责任的极坏印象,要特別注意。
13.~ではないか
“~ではないか”是“~じゃないですか”的书面语形式(高级第4课)。与“~じゃないですか”一样,前面一般接名词、一类形容词、二类形容词、动词的简体形式,但名词、二类形容词的现在肯定形式后面不加“だ”。
用于口语的“~じゃないですか”接在名词、二类形容词的现在肯定形式后面时句尾有时读降调,有时读升调。而主要用于书面语的“~ではないか”在意思上与“~じゃないですか”相同,但只能读降凋。至于它相当于“~じゃないですか”读升调时还是读降调时的意思,只能根据上下文来判断。
△会社の前に止めてある車は副社長の車ではないか。
(停在公司门前的车不是副总经理的车吗?)
根据上下文,上面的例句有时表示疑问,有时则表示确认眼前的事实并含有吃惊的语气。
“~ではないか”在与表示过去或现在事实的成分一起出现时,所起的作用是要读者或听话人确认某种事实。
△この方針は、会議の出席者の過半数の賛成によって決定したではないか。
(这个方针,不是得到出席者在过半数的赞成才决定的吗?)
像课文中的句子那样,当与表示个人感情、印象的成分一起使用时,表示那种感情或印象并非作者或说话人所独有,而是认为读者,听者也会有同感。
△首相は公式な記者会見で述べたことを個人的な見解だと言っているが、おかしな話ではないか。
(总理说他在正式记者会上讲的话属于个人见解,这难道不是奇谈怪论吗?)
此外,当“~ではないか”用在动词意志形后面时,表示“提议”。
△年金制度の改革は、すべての国民の生活に関わることであるから、国民的な議論を尽くして決めていこうではないか。
(退休金制度的改革事关国民生活,难道不应该在全民充分讨论后决定吗?)